目次第一章:序論第二章:対象地域と調査方法第三章:紛争後における森林ー都市流通の回復第四章:チョポ州における定期市第五章:コンゴ遍歴商人の商業実践第六章:討論 ⇒京都大学 人と社会の未来研究院
社会を動かす宗教ダイナミズムをどう理解しどう描くか? これが本書を通じた大きな問いである。2000年代から2010年代初頭にかけてのセネガルは、かつてなかったほど政治と宗教の関係が可視化された時期だった。政府はスーフィ教団(イスラーム神秘主義の教団)への支援を背景とした農地改革や都市開発、教育改革を行い、アラブ・イスラーム圏に力を入れた国際政治を進めた。国公…
海の波や天候は生計を左右する。かつて栄えた都市は現在では廃れて産業を失い漁村となった。稠密に建てられた家々のあいだに路地が張り巡らされ、住居では複数の家族が共に住む。モザンビーク島の女性たちの近所づきあいは、こうした繋がりのなかから生まれる。一方で彼女たちは、いくつもの仕方でみずからを切り離し、人づきあいのバランスを調整する。あけすけなゴシップを言い合う、家…




