教育・社会貢献

京都大学アフリカ地域研究センターの教育・社会貢献のミッションは、1)大学・大学院教育と若手研究者の支援、2)高大連携、3)社会に対する研究成果の発信、および4)国際協力という4種類に大別できます。

  1. すべての教員は本務先であるアジア・アフリカ地域研究研究科の大学院教育に従事すると同時に、京都大学の全学共通科目や学部の専門科目を提供しています。また、本センターは博士号を取得したポスドク研究員を積極的に受け入れ、若手研究者がみずからの研究を発展させる基盤を提供しています。
  2. 各教員は高大連携というかたちで、高校での出前授業、文科省SGH(スーパーグローバルハイスクール)プログラムや探求型学習の指導やアドバイスにも積極的に取り組むことを通じて、高校生に対し研究の重要性ややりがい、楽しさなどを伝えています。
  3. 本センターは最新の研究成果や知見を伝えるべく、シンポジウムやフォーラム、公開講座を開催しています。
  4. アフリカでは飢餓や貧困、紛争やテロ、砂漠化や熱帯雨林の破壊といった多くの問題がみられます。研究活動によって明らかになった知見や成果にもとづき、研究者がみずから積極的に社会貢献や国際協力に取り組んでいます。

学内教育(大学院・学部)

本センターが創立された1984年より、教員は理学研究科および農学研究科に協力して、若手研究者の育成に力を注いできました。その背景として、京都大学におけるアフリカ地域研究の特徴として、徹底したフィールドワークが重視されてきたことが関係しています。研究者は現地に長期間にわたり滞在し、自然の息吹と人々の暮らしに接し、アフリカの真の姿を真正面からとらえるフィールドワ…

ポスドク研究員の受け入れ

アフリカ地域研究資料センターでは1986年の創立以来、若手研究者の育成に力を注いできました。京都大学におけるアフリカ地域の研究は、現地でのフィールドワークを柱として、現地における長期滞在を通じて自然の息吹と人々の生活に接するかたちで、進められてきました。そうしたアフリカの姿を明らかにしようとする学際的な研究は、若手研究者が駆動するという思いもあり、積極的に若手研究者やポスドク研究者を受け入れ、研究活動をサポートしています。

高大連携

本センターでは、高大連携事業の一環として文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)プログラムの支援をしています。また、センター教員が個別に小学校や中学校、高等学校においてアフリカの自然や文化、社会、人々の暮らし、アフリカの抱える諸課題―たとえば、経済格差や都市衛生の問題、テロや内戦、民族間の紛争、砂漠化や熱帯林の保全といった講演をおこない、児童や生徒の国際理解に寄与しています。

公開講座

京都大学アフリカ地域研究資料センターが2009年より開講している、一般の方に向けて最新のアフリカ研究の成果をシリーズでご紹介する公開講座です。現代アフリカの人々が生きてきた、様々な環境とその変貌について、長年にわたってフィールドに通い続けてきたアフリカ地域研究者が、分かりやすくお伝えします。

国際協力

京都大学アフリカ地域研究資料センターでは、アフリカの真の姿を明らかにすべく現地調査・研究に取り組んでいます。その研究活動によって生み出される成果を社会に還元し、社会問題や環境問題などの解決に結びつけることを大きな目標としています。JICA(国際協力機構)やNGO、民間団体、およびアフリカ諸国の政府や自治体と協力をすることによって、現地の人々の視点にたって社会をよりよくするために努力を続けています。