現在、世界人口の半分以上(35億人超)が都市に居住しており、2050年には約70%に増加すると予想されています。中でも、アフリカの人口増加のスピードは著しく、2025年にはメガシティ(人口1,000万人級の都市)のほとんどがアジアに集中する一方、2100年にはそのほとんどがアフリカに位置すると予測されており、アフリカでは人口増加と都市化が同時進行しています。…
アフリカ熱帯林の生物多様性を維持する生態学的礎石種でありながら絶滅危惧種となっているマルミミゾウの生存と、その象牙を長い歴史の中で使ってきた人間による文化遺産は共存し得るのか?また先住民族の依拠してきたその熱帯森林とそこで培ってきた彼らの伝統知や生業は、人間の高度科学文明化の波が引き起こしてきた大規模な森林開発と共存できるのか?地球環境をも左右する熱帯林生態…
「アフリカと「力を合わせる」ということに焦点を当てながら、保健の分野で重要なCOVID-19やユニバーサル・ヘルス・カバレッジといった問題について、その概要を説明します。次に、アフリカの人びとや組織と、世界、そして日本の人々や組織との間で、どのような協働や対話がみられるか検討します。また、ワクチンを含め、世界全体の公平な医薬品アクセスの実現に向けて、現在の格…
アフリカの人びとと社会は、COVID-19 感染症のパンデミックやウクライナ侵略などの人類共通の危機のために、新しい状況と困難に直面しています。今求められているのは、自らを高いところにおいて「救う」のでもなく、手前勝手な考えで利益を追うのでもなく、アフリカの課題と可能性を熟知したうえで、不透明さを増す時代の激動のなか、アフリカと肩を組むことではないでしょうか…
約40年前、北大の若手教授2名がザンビアを訪れ、彼らの帰国報告をもとに同国の獣医師育成教育設立支援を開始することが決断されました。本学が関連したザンビア大学への支援・交流は、JICA技協に始まり、科研費、教育支援GP、J-grid/AMED、SATREPSなど、途切れることなく継続されています。その間、地域の獣医学・感染症研究におけるザンビア大学卒業生のプレ…