アフリカ地域研究会

第262回アフリカ地域研究会(2024年7月18日開催)

第262回アフリカ地域研究会(2024年7月18日開催)

住血吸虫症は熱帯・亜熱帯に広く流行する寄生虫感染症で、約2億人の感染者が推計され、その9割がアフリカ大陸で発生しているとされる。人への感染経路で重要なのが淡水との接触である。住血吸虫症の流行地域では農業を主産業とする国があり、農業に従事することで淡水との接触が避けられず、住血吸虫症罹患リスクが高まる。ここでは、私が調査で関わったマラウイでのビルハルツ住血吸虫…

2024年度 アフリカ地域研究会

2024年度 アフリカ地域研究会

◆第262回 「職業病としてのビルハルツ住血吸虫症」(三島 伸介) ◆第263回 「小さな島の海と路地のリズム、女たちーモザンビーク島の、切れては繋がる近所づきあい」(松井 梓) ◆第264回 「日常を取り戻すーナイジェリアにおける警察の暴力とトラウマ」(玉井 隆)

第261回アフリカ地域研究会(2023年10月19日開催)

第261回アフリカ地域研究会(2023年10月19日開催)

マダガスカル共和国では近年、様々な精霊を祀るドゥアニと呼ばれる聖地が、民族・宗教・国境を超えて、多くの巡礼者を集めている。そこでは社殿や施設が立派になり、祭祀対象が図像化され、聖地そのものも増加するなど、信仰の「具象化」が進行している。こうしたドゥアニ信仰の発展には、一神教的な宗教とは異なる独自の発展スタイルがあるように思われる。本発表では憑依を伴う聖地信仰…

第260回アフリカ地域研究会(2023年7月20日開催)

第260回アフリカ地域研究会(2023年7月20日開催)

東・中央部アフリカに位置するウガンダ共和国。その首都カンパラのはずれにあるN・スラムには移民/難民からなる多くの貧困家庭が住まい、そこで育つ女児たちの多くが初等教育を中退し、家を去るかたちで失踪し、バーガールとして人生の一時期を近隣の歓楽街で過ごす。点と線で成り立つ都市社会の人類学的調査の特有性や窮状について触れながら、カンパラにおけるスラムと歓楽街の密接な…

第259回アフリカ地域研究会(2023年6月15日開催)

第259回アフリカ地域研究会(2023年6月15日開催)

西アフリカ・セネガル共和国は国民の9割以上をムスリム(イスラーム教徒)が占める。その中に、バイファルというイスラームの重要な宗教行為である礼拝も断食もせず、ドレッドヘアーに似た髪型やパッチワークの衣装といった奇抜な身なりをする特異なムスリムがいる。バイファルはムリッド教団というイスラーム神秘主義教団の内部に存在する宗教運動であり、同教団の内部には師のために「…

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