山本 佳奈(Kana YAMAMOTO)
特任研究員

タンザニア農村では糖尿病に苦しむ人が増えつつあり、これはおそらく近年の食生活の変化と深く関係していると考えられます。私は、在来作物であるモロコシが糖尿病の予防と治療に役立つ可能性に着目し、モロコシの生産、貯蔵、加工に関する研究を続けています。
一方で私はいま、北海道沼田町の地域おこし協力隊として、林業や林産物販売を担う会社を立ち上げようと準備中です。地域の自然資源を活かしたビジネスを通して地域全体にどのような波及効果があるのかをみていきたいと考えています。沼田町における取り組みから得られた知見を、タンザニアの農村開発実践にフィードバックすることも私の大きな目標の一つです。

専門分野 / 研究課題 / キーワード

地域研究/①糖尿病の予防と治療を目的としたモロコシの生産、貯蔵、加工に関する研究、②人と自然の関わりを基盤とした地域活性化に関する実践的研究/ タンザニア、糖尿病対策、モロコシ、北海道沼田町、自伐型林業

経歴

  • 1981年

    生まれる

  • 2004年

    京都大学農学部卒業

  • 2006年

    京都大学大学院農学研究科修士課程修了

  • 2011年

    京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科研究指導認定退学

  • 2012年

    京都大学博士(地域研究)

  • 2013年

    京都大学学際融合教育研究推進センター総合地域研究ユニット臨地教育支援センター 特定助教

  • 2013年

    大阪大学外国語学部 非常勤講師 (~2015年)

  • 2016年

    京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科附属次世代型アジア・アフリカ教育研究センター 特任助教

  • 2017年

    日本学術振興会特別研究員(RPD)(北海道大学大学院文学研究科)

  • 2018年

    旭川工業高等専門学校 准教授 (~2018年)

  • 2018年

    北海道沼田町地域おこし協力隊 (現在に至る)

所属学会

  • 日本アフリカ学会
  • 生態人類学会

著書

  1. 山本佳奈、「農牧複合と土地争い―社会と技術の両アプローチを実践した対立の克服」、重田眞義・伊谷樹一編『争わないための生業実践―生態資源と人びとの関わり―』、京都大学学術出版会、pp. 121‐149、2016年.
  2. 山本佳奈、『残された小さな森―タンザニア 季節湿地をめぐる住民の対立』、昭和堂、pp. 1‐232、2013年.
  3. 山本佳奈、「湿地開発をめぐる住民の対立と折り合い」、掛谷誠・伊谷樹一編『アフリカ地域研究と農村開発』、京都大学学術出版会、pp. 123‐146、2011年.
  4. 山本佳奈、「環境変化と生計上の対応―ザンビア北部の湖沼窪地ゾーンでの農業実践の変容 (Hagmann, J. and Murwira, K. 著, pp. 139-151)、クリス・レイジ、イアン・スコーンズ、カミラ・トールミン(編著)(辻藤吾・荒木茂監訳)、『土を持続させるアフリカ農民』、松香堂書店、2011年. (翻訳)
  5. 山本佳奈、「堆肥を最大限に活かす―タンザニアのフィパ盛土の概観」(Mbegu, A. C. 著, pp. 175-181)、クリス・レイジ、イアン・スコ、ーンズ、カミラ・トールミン(編著)(辻藤吾・荒木茂監訳)、『土を持続させるアフリカ農民』、松香堂書店、2011年. (翻訳)
  6. 山本佳奈、「ジンバブエ南部の在来SWC―参加型研究・普及下の技術・歴史的変遷ならびに最近の発展」 (Sikana, P. M. and Mwambazi, T. N. 著、 pp. 125-138)、クリス・レイジ、イアン・スコーンズ、カミラ・トールミン(編著)(辻藤吾・荒木茂監訳)、『土を持続させるアフリカ農民』、松香堂書店、2011年. (翻訳)

論文

  1. Yamamoto, K. Renewing herds through livestock trades: changes in cattle keeping under population pressure in the Mbozi Plateau, Tanzania. African Study Monographs, 38(1):51-62. 2017.
  2. 山本佳奈、「季節湿地における農地拡大とその背景-タンザニア・ボジ県の事例-」、『アジア・アフリカ地域研究』、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、8巻2号、pp. 125‐146、2009年.
  3. 山本佳奈・樋口浩和、「タンザニア高原地帯における季節湿地の農業利用―ムボジ高原の事例―」、『熱帯農業』、日本熱帯農業学会、51巻3号、pp. 129‐137、2007年.

その他

  1. 山本佳奈「伐りの残された木-タンザニアの農村におけるムブラの木と人々の関わり-」、『アジア・アフリカ地域研究』、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科、9巻1号、pp. 96-101、2009年
  2. 伊谷樹一・神田靖範・内山陽子・山本佳奈・加藤太、「ムベヤ州ボジ県におけるミオンボ林の構成と変異」、『地域研究を基盤としたアフリカ型農村開発への視点とアプローチ』(平成16年~19年度、科学研究費補助金、基盤研究(S)研究成果報告書)、掛谷誠 研究代表、京都大学、pp. 181‐220、2009年.
  3. 山本佳奈、「季節湿地における農地拡大とその背景-イテプーラ村の事例-」、『地域研究を基盤としたアフリカ型農村開発への視点とアプローチ』(平成16年~19年度、科学研究費補助金、基盤研究(S)研究成果報告書)、掛谷誠 研究代表、京都大学、pp. 265-281、2009年.

主なプロジェクト

  1. 科学研究費補助金、若手研究(B)、「アフリカ村落住民の主体的協議に基づく放牧地管理システムの構築と指針の提示」(2015~2018年度)
  2. 京都大学地域研究統合情報センター共同研究、「アフリカにおける地域植生と植物利用の持続可能性」(研究代表者、2012~2013年度)
  3. 科学研究費補助金、特別研究員奨励費、「アフリカ農村の内発的発展に向けた湿地の利用と管理に関する研究」(2013~2015年度)
  4. 笹川科学研究助成、「地域の共有資源に対する価値観の遷移-タンザニア南西部における季節湿地の利用と管理をめぐって-」(2008年度)
  5. 住友財団環境研究助成、「河川源流域の湿地における農地化が流域の環境および水利用におよぼす影響」(2007~2009年)