安岡 宏和(Hirokazu YASUOKA)
准教授
インタビュー(専攻サイト)

2001年以来、中部アフリカ、カメルーンの熱帯雨林に住むバカ・ピグミーとよばれる人々とのフィールドワークをとおして、生態人類学・歴史生態学の研究をしてきました。2018年からは、これまでの成果をふまえて野生動物や非木材森林資源の持続的利用をめざす研究・実装プロジェクトをおこなっています。

専門分野

生態人類学、歴史生態学

主な研究関心

(1) 在来知と科学知によるワイルドライフ・マネジメントの共創

アフリカ熱帯雨林地域で大きな関心を集めている「ブッシュミート・クライシス」に対処するために、在来知を担う地元のハンターと、科学知を担う生態学者や保護官が、対等な立場で協働しながら、野生動物をはじめとする森林資源利用のマネジメントを共創していくための仕組みやプロセスについて研究し、カメルーン東南部における将来的な社会実装を目指します。

(2) 野生ヤマノイモの拡散にたいする人為の影響の解読

コンゴ盆地から西アフリカ一帯に分布し、この地域の重要な食糧であるヤマノイモ類を対象として、遺伝系統地理学の手法をもちいて諸個体群の来歴を明らかにし、その来歴と、ヤマノイモ類を利用している人びとの移住の歴史との比較照合をとおして、ヤマノイモ類の地理的拡散にたいする人為の影響を検証します。

(3) コンゴ盆地におけるゾウ狩り文化の形成と象牙交易の世界史

コンゴ盆地における象牙交易網の形成過程およびその諸誘因を、古文書史料等をもとに詳らかにし、その交易網に巻き込まれる過程で、ゾウ狩りにかかわる諸民族の狩猟方法や、民族間の関係が、どのような影響を受けてきたかを検証したうえで、象牙交易の世界史のなかにコンゴ盆地のゾウ狩り文化を位置づけて把握します。

(4) 狩猟採集社会におけるシェアリングの非「贈与論」的理解

諸社会における資源の獲得、その授受、それらにかかわる慣習・制度の比較をとおして、シェアリングと贈与の構造的差異を例証するとともに、シェアリングを軸とする人間−人間関係(資源の流通)と人間−自然関係(資源の生産、象徴化)が、相互にからみあいながら狩猟採集社会の諸特徴を構成していることを明らかにします。

経歴

  • 1976年

    生まれる

  • 1995年

    土佐高校・卒業

  • 1999年

    京都大学理学部・卒業

  • 2006年

    京都大学アジアアフリカ地域研究研究科・研究指導認定退学

  • 2006年

    明治学院大学国際学部・助手

  • 2007年

    法政大学人間環境学部・専任講師

  • 2007年

    京都大学博士(地域研究)

  • 2011〜2013年

    フランス国立科学研究センター・客員研究員

  • 2013年

    法政大学人間環境学部・准教授

  • 2015年

    京都大学アジアアフリカ地域研究研究科・准教授

所属学会

  • 日本アフリカ学会
  • 日本文化人類学会
  • 日本生態学会
  • 生態人類学会
  • The International Society of Ethnobiology
  • The International Society for Hunter Gatherer Research

主な業績

  1. 安岡宏和. 2011. バカ・ピグミーの生態人類学:アフリカ熱帯雨林の狩猟採集生活の再検討』京都大学アフリカ研究シリーズ 4. 松香堂書店.

研究業績および研究プロジェクトの詳細については、下記サイトをご覧ください

連絡先

Mail:yasuoka [at] jambo.africa.kyoto-u.ac.jp(at]を@に変えてください)