掛谷 誠(著)

上製本:xiv, 592 p.
出版社:京都大学学術出版会
ISBN-13:978-4814001286
サイズ:A5
発売日:2018年5月21日

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京都大学学術出版会

内容

自然・社会・文化の相互関係と動態を生態人類学の立場から解明してきた掛谷誠の著作集。第2巻は、アフリカの呪医。タンザニア農耕民トングウェの豊かな自然の知識に魅了された著者は、自らが呪医となり、呪薬を操る治療の論理を解き明かしていく。自然によって人間の悪や病を制御しようとするアフリカの精神世界を鮮やかに描き出す。

目次

第1部 呪医の世界
第1章 私はアフリカの呪術医だった
第2章 トングウェ族の呪医の世界
第3章 私はトングウェの呪医:不幸の原因を探り治療
第4章 呪医の世界:トングウェ族の伝統医術
第5章 自然・呪医・精霊:トングウェ族呪医の昇位儀礼の体験
第6章 アフリカにおける呪と医:トングウェ族の事例から
第7章 伝統的社会:トングウェの事例を中心に
第8章 病気と治療:根底に潜む諸々の霊/伝統医術と民間薬で対処
第9章 呪医の修行:トングウェの地にて
第10章 アフリカの呪医の世界
第2部 自然と社会の接点
第11章 呪薬としての動物:トングウェ族の呪医の論理
第12章 シコメロの素材と論理:トングウェ族の動物性呪薬
第13章 ゾウの悪霊払い:原野に生きるトングウェ族の心
第14章 トングウェ族呪医の治療儀礼:そのプロセスと論理
第15章 「呪術」は本当に効果があるのか
第16章 自然と社会をつなぐ呪薬
第3部 焼畑農耕社会と平等性
第17章 「妬み」の生態人類学:アフリカの事例を中心に
第18章 妬みの生態学:アフリカ焼畑農耕民の研究から
第19章 文化と進化の接点
第20章 平等性と不平等性のはざま:トングウェ社会のムワミ制度
第21章 焼畑農耕社会と平準化機構
第22章 「共生の思想」とアフリカ
第23章 変貌するアフリカ伝統社会と癒しの構造:トングウェの事例
解題: 時代とひとに向きあう掛谷さんの生態人類学(杉山 祐子)