
内容
「未知との遭遇」の多様な思考実験の蓄積があるSF作品を渉猟し、著者自身によるフィールドワーク、文化人類学、霊長類学、相互行為論、分析哲学などの知見を縦横無尽に参照して、コミュニケーションの成立条件を考察する。
目次
I 想像できないことを想像する
第1章 | 宇宙人という表象 |
第2章 | 投射:想像できないことを想像するやり方 |
第一の幕間 | 対図式:投射と「枠」 |
II 見知らぬものと出会う
第3章 | コンタクトの二つの顔 |
第4章 | 「規則性」の性質:不可知性・意外性・面白さ |
第5章 | 規則性のためのリソース:コードなきコミュニケーションへ |
第二の幕間 | それでもなお相互行為は可能か |
III 枠と投射
第6章 | ファースト・コンタクトSFを読む |
第7章 | 仲良く喧嘩すること |
第8章 | 枠・投射・信頼 |
エピローグ | 接触に備えたまえ |